【インド生活】長袖必要?旅行シーズンはいつ?気温、天候、気候の話

India

臆病者のおっくんです。

失敗と挫折だらけの人生ですが、実際の経験によって得た知識をブログの中でご紹介します。

今回はインド生活に関係する内容です。

おっくんには、これまで1回の留学経験(アメリカ)、3回の海外出張経験(中国×1回、インド×2回)と1回の海外駐在経験(インド)があります。

中でもインドでの生活/ビジネスは、言語・文化・気候が他国と全く異なりサバイバルそのもの。

この記事は、インドでの生活/ビジネスにおける負担を少しでも和らげるべく、インドの気候についてこれからインドに渡航を予定している方向けの記事です。

 

1.長袖は必要。インドの気温、天候、気候

インドは、気温がとても高く1年中暑いというイメージを持たれる方が多いと思いますが、実際は1年のうちにそれなりに寒くなる時期があります

実際に、風邪を引いてしまって薬局に行かなければならないという場面も出てくると思います。

↓前回の記事はこちら

【インド生活】使って大丈夫?インドの薬局

 

また、そうでなくても国際線の機内はたいてい冷房が効きまくっています

したがって、つまり、コートのような長袖の上着も滞在先・時期によっては必須で、長袖の羽織るものくらいは最低限誰もが用意しておいた方が良いと思います。

 

以下では、インドの主要都市ごとの気候を東京と比較していきます。

そして、お勧めの旅行シーズンにも触れたいと思います。

 

2.デリー/ニューデリー/グルガオン

日本人の駐在・出向が多く、アーグラにあるタージ・マハルにも近いデリー/ニューデリー/グルガオン。

人気の観光地バラナシ(ガンジス川)にも飛行機であれば片道2時間・5,000円弱で行けます(19年12月時点)。

年間の気温と雨量の推移は以下のとおりです。

平均気温を東京と比較すると(グレーがニューデリー、イエローが東京)、年間を通じて東京より温かく穏やかな気候にも見えますが、気温の一番高い6月と一番低い12月の寒暖差は、なんと34.2℃!

東京の寒暖差31.4℃(8月と1月の寒暖差)よりも差が大きいです。

長期滞在の場合は、厳しい暑さにも厳しい寒さのどちらにも備える必要があるでしょう。

また、ディワリ(Diwali)と呼ばれる毎年10月~11月頃に行われる祭りでは、大量の爆竹や花火が燃やされるため、大気の汚染が悪化します。

気候は良くても旅行や外出はお勧めしません。

お勧めは、冬が空けて暑くなる前の3月です。

<参考>東京の年間気温と雨量

 

3.ムンバイ(ボンベイ)

デリー都市圏と並びインド随一の人口を誇るムンバイ。

映画産業が有名でインド国内の経済の中心になっています。

観光地としては、同じマハーラーシュトラ州内にエローラ石窟寺院、アジャンター石窟寺院から程近いアウランガバードがありますが、ムンバイから約350km離れており、結局飛行機に乗らないとしんどいと思います。

年間の気温と雨量の推移は以下のとおりです。

平均気温を東京と比較すると(グレーがムンバイ、イエローが東京)、年間で気温の一番高い10月と一番低い1月の寒暖差はわずか15.8℃と、東京の寒暖差31.4℃(8月と1月の寒暖差)よりもはるかに温かく穏やかな気候と言えます。

ただし、雨季の降水量はインドの他の都市と比較しても圧倒的な雨量がありますので、災害に巻き込まれないよう注意が必要です。

一方で、年間の雨はこの時期に集中して降るので、他の時期には雨の心配はほとんど要りません。

お勧めは、6~9月の雨季以外です。

 

4.チェンナイ(マドラス)

デリーと並び古くから日本人の駐在・出向が多いチェンナイ。

年間の気温と雨量の推移は以下のとおりです。

気温の一番高い6月と一番低い1月の寒暖差19.5℃で一見穏やかな気候にも見えますが、とにかく年間を通して暑いです

ニューデリーの年間最高気温こそ下回りますが、日中の最高気温は年間を通して30~40℃近くあります。

長期滞在の方は日差しや酷暑に十分に備えましょう。

お勧めは、酷暑を避けて12月~3月です。

 

5.バンガロール(ベンガルール)

近年、IT産業を中心に発展を遂げるバンガロール。

日本人の駐在・出向も増えています。

年間の気温と雨量の推移は以下のとおりです。

平均気温を東京との比較(グレーがバンガロール、イエローが東京)すると、年間で気温の一番高い4月と一番低い1月の寒暖差はわずか10.2℃と、東京の寒暖差31.4℃(8月と1月の寒暖差)よりもはるかに温かく穏やかな気候と言え、とにかく穏やか

ムンバイと異なり、雨季の降水量も極端ではありません。

長期滞在の場合、さすがに平均最低気温が15.2℃となる1月は少し肌寒いですが、多少無理をすれば半袖だけで年中過ごすこともできると思います。

お勧めは、5月~10月の雨季を避けることです。

 

6.お勧めの旅行シーズン

「最高気温10℃以上35℃以下」かつ「雨量150mm以下」の場合を「◎」としてお勧めシーズン早見表を作成しました↓

12月、1月は、日本の冬休みに当たりますが、寒さが厳しいデリー/ニューデリー/グルガオンを除き、涼しくて過ごしやすく、雨に遭う可能性も少ないでしょう。

4月、5月は、日本のゴールデンウィークに当たりますが、デリー/ニューデリー/グルガオン、チェンナイは猛暑で、バンガロールも雨季のため、ムンバイ以外は避けた方が良いかもしれません。

6月、7月は、気候が穏やかなバンガロールを除いて猛暑で雨も多い時期ですので、できれば避けましょう。

8月は、日本のお盆に当たりますが、まだ厳しい暑さと雨に遭う可能性が高いでしょう。

年度末で長期連休は難しいかもしれませんが、3月が気候的にはベストと思います。

 

皆さまが万全な備えをして、楽しい滞在・旅行をなされますことを願っています。

 

※気候のデータの出典は全て以下のとおり。

気象庁「地点別データ・グラフ(世界の天候データツール:ClimatView 月統計値))」

【インド生活】使って大丈夫?インドの薬局

薬

おっくんの妻です。

臆病者の夫の妻ですが、夫と同じような悩みを抱える読者の皆さまにとって役に立つかも知れない情報を少しでもたくさん共有したいと思います。

 

今回はインド生活に関係する内容です。

 

インドで生活をしていると、日本ほど冬は寒くないとはいえ、風邪を引いたり喉が痛くなったりします。

そんなとき、もし手元に日本の薬がなかったら、それはサバイバルそのもの。

今日は、インドで薬を購入して服用しても問題ないかという疑問にお答えしたいと思います

 

1.意外とOKインドの薬局

インドの薬局(Pharmacy)はインターネットで検索すると簡単に見つかりますが、小規模の個人経営の薬局だと外観は日本のそれのように整然とはしておらず、「使って大丈夫なのか?」と思うかもしれません。

↓おっくんの妻が利用したインドの薬局の写真

薬局

実際に使ってみた結果は、特に問題ありませんでした。

おっくんの妻がこの薬局で購入した医薬品についてご紹介したいと思います。

なお、医薬品の購入に当たっては特別な書類は不要で、自分の症状(例:I want medicine for cold and sore throat.)と薬が必要な日数を伝えただけでした。

 

2.おっくんの妻が買った風邪薬

風邪に効く薬として、Cheston Cold Total Tabletという薬を購入しました。

価格は、1日分で16ルピー(19年11月時点で約24円)でした。

製造元はCipla Limitedというインド・ムンバイに本社のある会社で、2018年時点ではインドで4番目に大きな製薬会社1,500億ルピー(19年11月時点で約2,280億円)を超える売上げがあります。

この売上げ規模は日本の製薬業界で10位前後の規模です。

この薬の成分は以下のとおりです。

①セチリジン

抗ヒスタミン薬で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどをやわらげますが、日本ではユンケルで有名な佐藤製薬の「ストナリニ」等の市販薬の成分に含まれます

②パラセタモール

別名アセトアミノフェンで、解熱鎮痛薬の一つですが、日本では塩野義製薬の「セデス」等の市販薬の成分に含まれます

③フェニレフリン

充血やはれをおさえ、鼻づまりに効果があるとされますが、日本では第一三共製薬の「プレコール」等の市販薬の成分に含まれます

 

3.私の買ったのどの痛みに効く薬

のどの痛みに効く薬として、Azax 500 mg Tabletという薬を購入しました。

価格は、1箱3日分で67ルピー(19年11月時点で約102円)でした。

製造元はRanbaxy Laboratories Ltd.で、2018年度売上げではインド首位のSun Pharmaceutical Industries Limitedの子会社です。

この薬の成分は以下のとおりです。

①アジスロマイシン

呼吸器感染症など広い範囲の感染症の治療に用いられますが、商品名としては、世界一・二を争う売上げ規模を誇る米・ファイザーの「ジスロマック」として認知されているようです

 

4.簡単!オンライン薬局

一度お気に入りの薬が決まれば、インドにおいてはオンライン薬局の仕組みも発達しており、大変便利です

ネットで薬を注文し、自宅で受け取ることのできるとても簡単なサービスです。

 

5.日本の薬の準備を!

飲み慣れたものが一番という方は渡航前にきちんと日本の医薬品を準備しておくと良いでしょう。

備えておけば安心な薬のリストは以下のとおりです。

(1)内服薬

①消化剤

②下痢止め

③整腸剤

④鎮痙剤

⑤胃薬

⑥感冒薬

⑦解熱鎮痛剤

⑧睡眠導入剤

⑨咳止め

⑩下剤

 

(2)外用薬

①消毒薬

②うがい薬

③皮膚薬(湿疹、かゆみ)

④絆創膏

⑤湿布薬

⑥昆虫忌避剤(マラリアを伝搬する蚊、その他害虫による虫刺され予防)

⑦目薬

⑧喉スプレー

 

(3)その他

①マスク

②携帯用消毒アルコール

 

 

健康は楽しい充実した生活を送れるために何にも増して大切だと思います。

万全な備えをしましょう。