臆病者のおっくんです。失敗と挫折だらけの人生ですが、実際の経験によって得た知識を同じような悩みを抱える読者の皆さまと共有したいと思います。
今回はサラリーマン生活に関係する内容です。
学生時代には電報なんて送ったことないけど、会社で突然「職場の有志一同で祝電出しておいて」と言われたなんてことがあると思います。それはまさにサバイバル。
前回の記事でサラリーマンとして心得ておきたい、結婚式を挙げる人への電報の送り方について取り上げましたが、今回は具体的な文章の書き方をご紹介したいと思います。
1.文章を考えるステップ
STEP1 文章の骨子を決める
前回の記事で説明したとおり、電報を送るなら本文最大150文字+差出人名最大30文字であれば1ページに収まりスマート、かつ会場で読み上げられても時間がダれません。
限られた文字数に文章が収まるように「これだけは絶対にカバーする」という文章の骨子を決めましょう。
私の場合は、いかなる場合も以下の2点としています。
①祝意
実際の文面は、「おめでとうございます」「お幸せに」「いつもありがとう」等、お祝いの気持ちが伝われば何でも良いと思います。
②差出人名
所属団体/組織名+有志一同で出来上がりです。所属団体/組織の全員が賛同するのであれば、「有志」と書く必要もありません。
STEP2 作文の材料を集める
上記骨子に沿って作文(肉付け)をするための材料を集めましょう。
材料の例は以下のとおりです。
・新郎新婦の出会いに関するエピソード(例:海外駐在中に出会った)
・新郎新婦の人柄/職場での働きぶり(例:無口、とにかく真面目)
・新郎新婦の特技(例:話がおもしろい、魚釣りが好き)
・新郎新婦の最近のできごと(長期出張でなかなか会えていなかった)
STEP3 作文する
①まずは書きたいことを詰め込む
まずは書きたいことを全て詰め込んで書いてみると良いと思います。
実例に沿ってご紹介します。
以下の条件下で作文をする想定です。
・職場で仲の良いの先輩
・年齢が40歳近い
・とにかく回りの人を笑わせてくれる人
○○先輩、○○さん、ご結婚誠におめでとうございます。
大変失礼ながら、いくら優しくて話の面白い○○先輩でももう結婚
は難しいかと思っていたので、心から嬉しいです。
これまで十分世の中の人々を笑顔にしてきた先輩ですので、これか
らは奥様と一緒に笑顔あふれるご家庭を築いていただけたらと思い
ます。
お二人の末永いお幸せを心より祈念申し上げます。
○○株式会社○○部○○先輩ファンクラブ有志一同
割とあっさりとした文章ではありますが、これでも本文が7行(2行オーバー)です。
②調整する
繰り返しになりますが、おっくんがお勧めする伝統と信頼のNTTの場合は、差出人名も含めて1行30文字で6行(改行なしの場合、本文最大150文字+差出人名最大30文字。)までであれば1ページに収まりスマートです。
この規格に収まるよう、先ほどの文章を調整していきましょう。
上の文章を見たときにおっくんが気になったのは、以下の2点です。
・1~3行目の「おめでとうございます」「嬉しい」はほぼ同義では?
・6行目の「ます。」がもったいない。
ということを踏まえて、以下の2点を反映してみます。
・1~3行目を一文で言い換える。
・4~6行目の「これまで」を「もう」に、「これからは」を「今後は」に言い換える。
すると文章は以下のとおりになります。
優しくて話の面白い○○先輩のご結婚、大変失礼ながらお歳を重ね
るにつれてもう難しいと思っていたので心から嬉しいです。
もう十分世の中の人々を笑顔にしてきた先輩ですので、今後は奥様
と一緒に笑顔あふれるご家庭を築いていただけたらと思います。
お二人の末永いお幸せを心より祈念申し上げます。
○○株式会社○○部○○先輩ファンクラブ有志一同
これで、最初の文章からほとんど意味を変えずに、本文5行+差出人1行の規格に収まりましたね。
必須と思われがちな「○○さん、○○さん、ご結婚おめでとうございます」の一文がなくともきちんとした電報の印象に仕上がることも分かっていただけたのではないでしょうか。
2.下ネタはあり?
おもしろ電報を考えるに当たり、下ネタはありなのかなしなのかという問題が頭を悩ませます。
マナー・お作法が成熟した今日の社会においては、人を不快にさせるような行為は避けるに越したことはないですが、どうしても書きたいという人には以下の方法をお勧めします。
絶対にストレートな表現をしない
実際、おっくんもこの方法で何度も電報を書き、結婚式場をクスっと笑わせることに成功しています。
例えば、人員計画業務を担当している人事の同僚に「今後は愛の人員計画に励まれることと思います」とか、インドに赴任していた仲間に「今後は孫悟空よろしく如意棒で大活躍」といった表現で、何を言っているのか分かるような分からないような万人に伝わり過ぎない遠まわしな言い方をすると良いと思います。
では、次回は場面別文例集をご紹介したいと思います。