臆病者のおっくんです。失敗と挫折だらけの人生ですが、実際の経験によって得た知識を同じような悩みを抱える読者の皆さまと共有したいと思います。
今回はサラリーマン生活に関係する内容です。
サラリーマンをしていると突然人事異動・転勤の内示を受ける可能性があると思います。異動発令のほんの1か月前に内示ということも珍しくありません。1か月という限られた時間で一体何をしたら良いのか、それはまさにサバイバル。
これまで転居を伴う異動1回、海外赴任1回の経験があるおっくんが、周囲の人に感謝するとともに迷惑を掛けずにスマートに異動するために押さえておきたいマナー・お作法をご紹介します。
前回は、異動の内示を受けてから実際に異動するまでの流れについて説明しましたが、今回は異動するに当たってのメール挨拶の文例をご覧に入れたいと思います。
↓前回の記事はこちら
【人事異動・転勤】動揺してる暇はない!内示を受けたらやること
1.決まりはあるの?異動挨拶メールの出し方
異動挨拶メールの出し方に特別な決まりがあるわけではありません。
以下の視点で文章の大枠を決めてから書き始めると良いでしょう。
① カチッと系 or フランク系
② 国内異動 or 海外赴任
③ 発信日は異動前最終日 or 異動後初日
要するに、異動の挨拶メールはこの組合せなわけです。
2.誰に送るの?異動挨拶メール
異動前最終日に発信するメールの想定宛先は、以下のとおりです。
① これまでお世話になったけれども今後あまり業務上の接点がないであろう方々
⇒異動前の所属でお世話になった方々、昔の恩師・恩人等
そして、異動後初日に発信するメールの想定宛先は以下のとおりです。
② 異動前の所属の上司、既知の間柄の今後お世話になる方々
3.目上の人、役員にも送ってOK?
目上の人や役員の方々に異動メールを突然送ると、受け手としては唐突感があり、失礼な印象を抱いてしまうかもしれません。
理想的には、メールを送る前に直接挨拶をした方が良いと思います。
ただし、そんな機会がない、でもメールを送りたいという場合は一工夫しましょう。
具体的には、メールの内容に異動の挨拶としての性質だけではなく新しい連絡先の通知の意味合いも持たせるのです。
こうすると、連絡先は口頭で伝えるのは難しいからメールで発信せざるを得なかったというある種の正当化ができるわけです。
以下、実際の文例を見ていきましょう。
4.実際に使われた!異動挨拶メール文例
実際の文例を2パターンご紹介します。
ちなみに、この文例は実際におっくんが異動時に実際に使った内容や周囲の方々が使っていた内容を少しアレンジしたものです。
(1)パターン①
フランク系/海外赴任/発信日は異動前最終日
件名:出向のご挨拶(連絡先の変更)
本文:
皆様
この度私は○/○付にて<国名・会社名>へ出向することとなり、
本日が渡航前の最終出勤日となります。
<現所属名>に在籍した約○年間(○/○月~○/○月)、
公私に渡り格別のご厚情を賜り誠にありがとうございました。
出向先<会社名>では、<組織名>という部門に所属し、<担当業務名>
関係の課題解決に取り組んでまいります。
出向中の連絡先は以下のとおりです。
【連絡先】
メール:
携帯:(時差:対日本時間○○時間)
今後も変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りたくよろしくお願い申し上げます。
<現所属名>・おっくん
⇒件名に「連絡先の変更」と入れることで目上の方にもメール送信することを正当化しました。
⇒拝啓・敬具といった硬い表現は使用していません。
⇒対日本時間での時差を記載しておくと受け手が連絡を取りやすいと思います。
(2)パターン②
カチッと系/国内異動/異動後初日
件名:異動のご挨拶(連絡先の変更)
本文:
お世話になった皆様方へ
拝啓 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、私儀この度○月○日付をもちまして、<異動先名>勤務を
命ぜられ、過日着任致しました。
<異動元名>在任中は、皆様より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
○年間の<異動元名>在任中、<異動元業務名>を中心に業務に従事し、
様々な経験をさせていただきましたことは、ひとえに皆様のご指導
ご支援の賜物と、改めて厚く御礼を申し上げる次第です。
新任地となる<異動先名>では、当社事業の中心の一つである○○
事業に携わります。
決意も新たに精進して参りますので益々の
ご指導・ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
今後の連絡先は以下のとおりとなります。
【連絡先】
組織名:
メール:
電話:
末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、略儀ながら書中を
もって御礼方々ご挨拶申し上げます。
敬具
○年○月吉日
<新所属名>・おっくん
⇒件名に「連絡先の変更」と入れることで目上の方にもメール送信することを正当化しました。
⇒拝啓・敬具を使ったカチッとしたスタイルです。
異動の前後は精神的にも体力的にも本当に大変だと思います。
読者の皆さまが無事にこれを乗り切ることを願っています!